ネットがあれば履歴書はいらない(佐々木俊尚)

タイトル通りの本。セルフブランディングがどうして必要か,ネットを使ってどうやってセルフブランディングをしていくかについて書かれています。社外で通用する人材になっていくためには,この本に書かれているセルフブランディングを意識しながら,仕事をしていく必要があります。セルフブランディングだけが重要なのではなく,セルフブランディングを意識することで,力(技術力,専門力)を高めていくことが大事です。

メモ

第1章 「会社の名前で仕事をする」時代は終わった

p.23

転職での面接の際,「僕は営業も人事も総務も経理も,一通り経験し,社内ではチームワークを大事にやっていました」といっても,何の取り柄もない人にしか見えない。

p.30

とはいえ,「あなたに何ができるのか?」と質問された際に,即答できるような人はそう多くはいないだろう。だからといって,流されながら働いているだけでは,これからの時代でより良い環境を維持し続けることは難しい。もちろん,いまの日本であれば最低限の生活は保証されているし,死ぬこともないだろう。しかし,それではいつかじり貧に追い込まれる可能性が高い。
 だからこそ,専門性を持つことが大事なのだ。

p.32

会社で自分の専門性を高めることができないのなら,自らのブランド価値は自らで高めていかなければならない。そしてバリューを高め,自分自身で一企業という枠のなかだけでなく,外の世界,つまりは勤務先以外に,そのバリューを広めていかねばならないのだ。

第6章 情報はどの程度までさらすべきか

p.206

実名ないしペンネームによる共通した名前を持ち,それを使い続けながら言論活動をすることが必要になってくるのだ。

p.208

生き残っていくためには,極めて高い専門的な能力を持っているか,コミュニケーション能力が高いかのどちらかになり得るしかない。しかし,極めて高い専門的な能力を持っている人など,数えるほどしかいないのが現実だ。となれば,コミュニケーション能力を高めることが重要になってくる。