ゲーム理論の思考法

ゲーム理論の思考法

ゲーム理論の思考法

ゲーム理論がどういうものかを,いくつかのゲームの例をあげながらわかりやすく説明しています。ゲーム理論を,相手に勝つための道具として捉えるのではなく,お互いによりよい選択をするための道具として捉えることを述べています。ゲーム理論に限らず,理論を現実世界に適用するときには多面的に物事を考えないといけないということを意識させてくれました。

メモ

はじめに

p.2

ゲーム理論には,大きく分けて次の3つの目的があります。
・ゲームの構造(問題の全体像)を把握する。
・起こりうる未来を予測する。
・適切な解決策を見つける。

序章 ゲーム理論で「3つの力」を手に入れる

p.31

「相手を出し抜く」という狭い意味合いだけでなく,行き詰まった組織全体を活性化させたり,互いにとってよりよい選択をするためにこそ,ゲーム理論は活用されるべきものです。

p.38

プレイヤーが誰で,どんなルールによってゲームが支配されているか。

p.42

「勝てないゲーム」なら,「ルール」を変えよう

第1章 囚人のジレンマ

p.83

世の中で行なわれている経済活動(あるいは,その他の活動も含む)は,自己の利益だけを目的にしていると,思わぬジレンマに陥ってしまいます。

第2章 コーディネーション・ゲーム

p.102

「いま,目の前でどんなゲームが展開されているのか」を正確に見抜くことは,経営者はもちろん,あらゆるビジネスマンにとって必要不可欠のスキルなのです。

第4章 ダイナミック・ゲーム

p.209

ゲーム理論の目的の一つとして「最適な解決策を見つける」とき,「どうしたら,協調関係を築くことができるのか」を考えるのも重要なアプローチ

第5章 人間は「不合理」に動く

p.220

「人はそれほど先を読んでいない」

p.240

「他人が先を見通していない可能性を考慮する」

p.241

「人は金銭的価値だけで行動するわけではない」